2015年2月24日火曜日

大阪シアターセブン訪問

2月22日(日)
映画「ぬくめどり」舞台挨拶

大阪、霧雨が降っていました。
大阪シアターセブンのリーダー、小坂さんとスタッフに迎えられ、丁重なもてなしを受け、感謝感激。平林プロデューサーと共に、お客様にご挨拶しました。ポスターやチラシ、また監督、プロデューサー挨拶の表示、DVD販売のPOPもとても丁寧に、心配り頂き、とても気持ちの良い劇場でした。お客様に楽しんで頂きたいという気持ちが随所に表れていて、スタッフの皆さんの努力の賜物だと思います。







2015年1月5日月曜日

2015新春 浜離宮 放鷹術披露


新春恒例 放鷹術実演会
2015年1月2日(金)3日(土)
浜離宮恩賜庭園

今年で23回目を迎えた諏訪流放鷹術保存会による放鷹術実演会。
晴天に恵まれ、およそ1万人が華麗なる放鷹術を堪能しました

                  

高層ビルからの鷹の急降下

実演会の目玉は、やはり電通ビルからの急降下。今年は紅艶(こうえん)が挑戦。
2日は、朝から数羽の野生の鷹が、なわばりを主張し、広場上空をゆっくりと旋回。まるで、これから鷹の急降下が行われることを知っているかのよう。大塚鷹匠が放った紅艶は、ゆっくりと円を描いて降りてきましたが、結局、野生の鷹たちの追われ、急降下できず、森に逃げこんでしまいました。鷹は群れないと聞いていますが、この日は一団で追っていましたからちょっと驚きました。
野生の鷹がゆっくり旋回

3日は、数十羽のカラスの大群に追われ、やはり森に逃げ込んでしまうという結果に。この日は、昨日の恐怖があったのか、ビル屋上から放たれたあと、すぐに森に逃げてしまいました。やはり、浜離宮に住む鷹や鳶やカラスがじゃまをするので、成功せず残念でした。でも、紅艶には酷ではありますが、空の掟、野生の厳しさを見ることができたのは、貴重な体験でした。そして嬉しかったのは昨年、東京、埼玉で映画「ぬくめどり」の上映会を行いましたが、映画を見てくださった方が大勢来てくださり、「埼玉の上映会へ行ったんですよ」「高円寺にも行きましたよ」と声をかけてくださったことに感激しました。

実演前の静かな時 鷹を周辺環境に慣らします














鷹は、カラスや鳶に追われると常緑樹の中に隠れます。そして落ち着くまでは、いくら呼んでも降りてくることはありません。今回も、イベントを終えた頃に、田籠師匠がゆっくりと鷹を呼び、据えあげました。「鷹も気持ちがあって、無理強いしても戻ってはこない、時間をおいて待ってあげること」という田籠師匠の鷹に対する深い気持ちがよくわかる言葉でした。
華麗なる技の披露。左稲田鷹匠と田籠鷹師
鷹匠補の菊池さんと朔弥ちゃんふたりとも初衣装
お披露目の日です!なかなか似あってる
偶然稲田鷹匠のお友達と遭遇。琳ちゃんと。
「この子は撮影大丈夫だから」とさすがの稲田鷹匠
お客様と記念撮影タイム
鷹の文化を知ろう!
将軍様の雑煮
歌舞伎座で販売しているものを会場で売っています
歌舞伎座から出店しているブースでは、将軍が召しあがったとされる雑煮が用意された。十一代将軍徳川家斉が食した雑煮を再現。もち、里芋、長菜、青昆布などが入ったもの。千葉大学の松下幸子名誉教授監修によるもので、浜離宮恩賜庭園ならではの食文化を味わうことができる

将軍の雑煮で新年を迎えよう!
モノが伝える鷹文化
映画のDVDの他に、陶器の鷹の箸置きなどを販売しました

 今回、主催者及び諏訪流放鷹術保存会の御 好意で、頒布ブースを出させて頂きました。映画「ぬくめどり」のDVDのご案内と、鷹の箸置き、そしてポストカードなどです。諏訪流放鷹術保存会でも鷹のフードのキーホルダーやポストカードなどの販売も行いました。

鷹の箸置きは、埼玉県上尾市の障害者福祉施設ぷちとまとの子供たちが、ひとつひとつ手作りで作ったものです。埼玉で「ぬくめどり」上映の際、陶芸作品を作っても販売するところがないというお話から、上映会会場ロビーをお貸ししたことがご縁です。ひとつの映画がこのようにお役にたてて良かったです。


お客様の中で、「長年この実演会に参加しているが、このような販売は初めて。とても良いことだ」あるいは「こういったグッズを通して、鷹狩を知ってもらうことは良いことだ」というような意見をたくさん頂きました。また2日には「明日は他のグッズは売るの?」などとおっしゃる方も。

子供が千円札を握りしめて、どれを買おうかと買いにきてくれたことは本当に嬉しかった。大人も子供も、浜離宮に来て鷹を見た帰りにお土産が欲しいということでした。今回、試みとして販売をさせてもらったのですが、お客様の鷹への興味の深さを知ることができ、対面でお客様とお話できる楽しさを知った2日間でした。

●頂いたご意見の一部を紹介します

鷹を飼い、鷹匠になるには仕事やお金、住環境からすると大変難しいこと。しかし、鷹のファン、諏訪流を応援しようという人もいる。
会費を低くして、一般人も参加できるようなシステムができないか。会報を送るだけでもいいので、気軽に参加できるようになれば、裾野が広がっていくのではないか。(男性)

鳩にとびかかる技「飛びながし」を撮影したカメラマンが、鳩をつかむシーンが撮影できたと3日に前日の写真を持ってきて見せてくれた。(男性)

ハリスホークとふくろうを飼っている。毎年楽しみに来ている(男性)

伝統を受け継いでいくことは、伝える人(鷹匠)、受け取る人(一般の皆さま)、その双方で成り立っていくのだと感じた実演会でした。



2014年11月2日日曜日

三鷹で上映会

 Mマルシェ♥カルチャー祭
10月26日(日)
三鷹産業プラザ7F

3年がかりでこのお祭りを企画推進してきたCAPTANの船尾さんからのお誘いで、「ぬくめどり」の上映会を行いました。三鷹中央通り商店街を中心に、三鷹産業プラザとリンクしながらのイベント。
中央通りでは、アクセサリーや小物、本や古着など40店の三鷹地区以外からの出店者があり賑わいました。産業プラザでは、上映会の他に、ベーゴマや竹トンボを作ったり、アクセサリーを作れるコーナーもあり、参加型のイベントコーナーになりました。

上映会では、阿波踊りの三鷹連の皆さんも会場設営を手伝ってくださいました。お客様は早く来られるかたもいらして、鷹匠に興味を持つ方が多いことがわかりました。
上映会は船尾さんの司会で始まり、三鷹連副連長さんの挨拶。平林プロデューサーと杉浦監督からの挨拶があり、平林より、鷹狩のルーツはモンゴル、中央アジアからというワールドワイドな話。杉浦より、井の頭公園は、鷹の終の住みかであり、地元の宝であるとの話がありました。

イベントポスター。イラストは知人の鯰絵さん
のものだと後で知りました・・・。元気してますか?
船尾さん司会でスタート、三鷹連の副連長さんの挨拶

平林プロデューサーの挨拶。右にちょっと写っているのが
お世話になった船尾さん。

体育館のような広いスペースの1角が上映会場でしたが、つい立で仕切ったために、そとの皆さんの声やベーゴマの音が入ってきます。不思議なことに、映画を見ていたら、そとの音が聞こえなくなりました。見ている方を見てみると、やはりじっと画面を見つめています。上映の環境にとても不安でしたが、お客様にはちゃんと見て頂けたようで安心しました。

上映が終わり、船尾さんと中央通り商店街の露天のバーへ。というより、ワゴンにワインボトルを置いて紙コップでワインを飲ませるお店で、白ワインをごちそうになりました。ペンネだったか、三鷹で有名なレストランの出張販売でした。
ほろ酔い気分で、帰路に。とても気持ちの良い一日でした。そして船尾さんはじめ、三鷹連の皆さん、三鷹の皆さんありがとうございました。

2014年10月27日月曜日

見沼たんぼ御鷹場見学

御鷹場の里・見沼たんぼの秋
10月25日(土)

見沼たんぼは紀州徳川家の御鷹場でした。そして、この緑地帯を守ってきたのが農民でした。この地を秋晴れの10月25日に、大塚紀子鷹匠、映画「ぬくめどり」プロデューサー平林猛、杉浦弘子監督が参加して見学会が催されました。案内役は、斎藤洋ラン園の斎藤さんです。
最初に、調整池にたくさんの野鳥が飛来する場所へ。鷹も飛んでいました。地元のバードウォッチャー、カメラマンが撮影していました。
鷹は、獲物を捕えると、調理場といって、自分だけの隠れた場所に獲物をもっていって、誰にも邪魔されずに食べるそうです。そんな自然の営みを見ることができるんですね。





それから、大門という地域の鳥見役の会田家に。宿としての建物、本陣跡がのこされていました。現在は門のみ。近くに、本陣にうなぎを納入していた家もあったといことです。



見学会のあとは、畑で収穫と秋の実りを頂く「収穫祭」に参加しました。キノコやゴボウの炊き込みご飯、サトイモとイカの煮物。ポテトサラダ、ニラと時卵のあえもの。ブロッコリー、かぶの千枚漬けなど、もりだくさん。お土産はカキやサツマイモ。見沼の秋を満喫しました。

2014年10月11日土曜日

尾張徳川家のお鷹場三鷹で上映会

10月26日(日)三鷹で「ぬくめどり」の上映会があります
皆さんいらしてください!

三鷹といえば、幕府や尾張徳川家の御鷹場があったところ。徳川家康や家光も訪れています。
江戸城を中心に20キロメートル以内は幕府の鷹場、それ以上遠い地域は「尾張、紀伊、水戸」の徳川家の鷹場で、三鷹はその境界でした。井の頭公園も鷹の終の棲家でしたし、三鷹は鷹狩には縁の深いところ。その中央通り商店会からの招きで上映させて頂くことになりました。

「M・マルシェ♡カルチャー祭」10:00-19:00
「ぬくめどり」上映 13:30-15:30(三鷹産業プラザ7F)

お祭りは、中央通りと三鷹産業プラザと広いエリアと場所で
行われます。手作り品の販売や豆本、タケトンボ、ミニ凧作り、福島の野菜や、茨城の物産販売、英会話教室や体験学できるコーナーなど
盛りだくさん。

2014年9月23日火曜日

日本の鷹匠 アラビア書道

これは、アラビア書道家の佐川信子さんの作品です。昨年、9月アラブ首長国連邦のアブダビで行われた狩猟の展示会に鷹匠の映像を提供してほしいということになり、8分程度の映像を作りました。そのタイトル文字です。
「日本の鷹匠」と書いて頂きました。
具象化してはいけないアラビア美術界ですが、特別に鷹をイメージして書いて頂きました。
それにしても美しい。

アブダビには、猛禽類病院がありますが、首長国のひとつ、オマーンに近い小さな首長国ラスアルハイマにも鷹センターがあります。ラスアルハイマは、アブダビやドバイより気温が低いため、鷹の飼育には適しているのではないかと思われます。首長はアル・カシミ家。

2014年8月25日月曜日

酒蔵の映画館 深谷シネマ探訪

埼玉県深谷市深谷町9-12 深谷駅北口徒歩10分


市民の力で常設映画館を作ったことで知られる深谷シネマ。1999年に「県北にミニシアターを!市民の会」を立ち上げ、商店街の店舗や銀行跡地
と移転し、現在は300年続く「七ッ梅酒造」跡地に移転しています。
深谷シネマは改装され、屋根瓦と板で作られた外壁が美しい建物です。上映ホールは座席数は57。

敷地内はとても広く、竹内研二館長とスタッフの方に案内をして頂きました。居酒屋、古本屋さん、芸術精米所という映像やイベントが行えるミニホール、出版社やカフェ、鬼瓦の工房まである芸術アートワンダーランドです。
木造の趣のある建物群で、大きな酒蔵であったことがわかります。




酒蔵はステージのみ配置されており、イベントに合わせて座席を作ることになっています。酒蔵は天井も高く、酒樽や蒸留装置があったのだと思うと、江戸時代の威勢のいい
職人さんたちの掛け声が聞こえてくるようでした。



200人ほど入るでしょうか?一部、壁面が崩れているところもあり、維持保存の難しさを感じました。

レトロな雰囲気漂う深谷シネマを中心とした、市民たちが作る交流の場は、これからの映画館文化のありかたの新しい試みだと思いました。

敷地内には出版社、鬼がわら工房、カフェや居酒屋もあります。
カフェのカレーは300円。これを目当てに来る人もいます

酒屋三施設の正面。母屋は交流の場となっています。小物や
手作り豆腐も販売しています。