2014年7月22日火曜日

さいたまの御鷹場「見沼たんぼ」


埼玉県の御鷹場のひとつに、浦和~大宮付近の「見沼たんぼ」があります。見沼たんぼ周辺というのが正しいのですが。
四季折々、美しい自然を見せてくれるこの田んぼは、緑地帯としては関東最大級でカワセミやシラサギ、アオサギ、マガモなどが生息しています。このたんぼの見沼代用水の西べりに小さな喫茶店があります。
「珈琲豆屋」といいます。このお店で焙煎した豆も売っています。
ご主人の伊藤孝さんは、映画「ぬくめどり」の応援団の一人。

この日は、埼玉上映会のチラシとチケットをお願いしたときにパチリ。
いつも頼むコーヒーは「見沼ブレンド」。とっても爽やかで、軽く、美味しいんです。
散策や見沼たんぼツアーの皆さんが休まれる場所です。
大きなガラスばりの窓には、双眼鏡も置いてありますので、野鳥を見ながらコーヒーを飲むのが至福の時。



・・・・・お店の紹介・・・・・・
自家手焙煎 豆販売 
喫茶&ギャラリー
「珈琲豆屋」
さいたま市緑区宮本1-14-19
見沼代用水・西べり沿い 048-875-8877
定休日:月・火・水
http://mameya.asablo.jp/blog/

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素敵な奥様と笑顔で迎えてくれます

2014年7月20日日曜日

昭和天皇の鷹匠・花見 薫 追悼「ぬくめどり」上映会


花見薫鷹師(C)福田周平

市川の皆さんと膝を交えて交流

7月12日(土)市川市民会館 4F和室

花見薫鷹師
元宮内庁新浜 埼玉両鴨場長 諏訪流16代鷹師
1911 - 2002年07月11日91歳で亡くなりました。


千葉県行徳にある内庁新浜鴨場長花見薫鷹師の命日にちなみ、市川市で「ぬくめどり」の上映会を開きました。
映画スタッフ一同が、まず花見さんが眠る徳蔵寺にお参りし、上映会成功を祈りました。


上映会スタート・・・

司会進行の平林プロデューサーが東京湾と行徳と街のありかたと市川での開催に地元への御礼を述べました。




花見師匠への想いを語る
トークでは、田籠鷹師が花見薫師匠に対する思いを述べられ、こみ上げるものがありました。師への並々ならぬ思いを語りました。
花見師匠の門をたたいたときには、「教えない」と門前払いを食い、最期病床で「死ぬまで鷹匠を辞めるな」と言われたことがありがたかったと。







そして、UAEでの鷹の祭典に参加したときに、たった1週間で鷹を調教してしまい、アラブの鷹匠たちが、日本の技術の高さに驚き、田籠鷹師への態度が一変した話を紹介。花見先生に教えて頂いたことが生かされたことに涙ながらに語りました。また、花見先生が「門下生の手を握っていいのかい?」と
田籠鷹匠にきいてきてはにかみながら、女性の門下生の手を握った話など、おちゃめな人柄の紹介では会場が笑につつまれました。



世界へ向けてスタート

海外に鷹狩文化を紹介している大塚鷹匠からは、花見先生の人柄などの思い出と、鷹狩が世界文化遺産に登録されていること、アラブでの鷹狩の模様など、海外の鷹狩の状況を紹介しました。また、この映画が文化庁の支援を受けたことにより、放鷹文化を広く知らしめることができること、地元での上映会開催について市川市の皆さんに感謝の気持ちを語りました。




映画は行徳から始まった
杉浦監督より、映画製作のスタート時、御猟場周辺取材した折に、花見さんをご存じのお年寄りたちに出会い、「花見さん?ここに住んでたのよ」と話が盛り上がり、地元の皆さんにも愛されていたのだと思ったエピソードを語りました。また、田籠師匠や大塚鷹匠から花見先生の話を伺っており、映画作製中も、ずっと花見さんが見守っていてくれたのでは、花見さんの思いを語った。


トーク後半には、諏訪流放鷹術保存会の門下生が鷹と登場。ハリスホークという鷹であることなどの説明がありました。上映会には、花見さんのお孫さんたちにも来て頂き、この映画が地元の皆さんのお役にたてたことが何よりでした。



畳の上で膝と膝を交えて、和気あいあいの上映会を無事終了しました。諏訪流放鷹術協会の皆さま、運営スタッフの皆さんありがとうございました。

皆さんありがとうございました!
会場が和室で,障子から光が入るので、黒いラシャ紙で目張り。それでは美しくないと、ポスターを張る。座敷には座布団と座イスを並べる。足の悪い方には、座卓に布団を並べて簡易椅子を発案。ステージにはスクリーンとプロジェクターを設置し、映像、音の調整は、上映員会市川支部の椚山さん。花見さんの写真や銅像を飾る飾り棚を作る。事務所で使っていた小さな画架に花見さんの著書を飾り、アラブで飼ってきた透かし織の白布に、紫色の布を重ねた。東京本願寺から頂いた大判の風呂敷です。紫いろに白のイチョウが抜いてあり美しい。花見さんの写真を引き伸ばしてくれた大極カメラマンありがとうございました。
そして、備品の運搬や送迎で車をだしてくれた筒井さん、ありがとうございました。稲荷寿司や煮物を作ってきてくれた平林プロデューサーの奥様ありがとうございました。

それから諏訪流放鷹術保存会の皆さま本当にありがとうございました。
皆さんのお陰で、花見薫鷹師追悼上映会を無事終わることができました。


2014年7月7日月曜日

628高円寺上映トークライブ報告

鷹と遊んだ1日!

高円寺プレミアム上映会

6月28日(土)会場:高円寺パンディット

「ぬくめどり」の上映とトークを交えてのイベントを開催したいと企画を持ち込んでくれたのがライブ界に生き、阿佐ヶ谷ロフトの店長であった奥野テツオさん。昨年新しいお店を開いたそのお祝いもあり、喜んで協力させて頂きました。映画関係ではプロデューサー平林猛、総監修の蔵原惟二監督、そして「ぬくめどり」監督の杉浦弘子。トークゲストには、田籠善次郎鷹師、大塚紀子鷹匠、劇作家でご自身もフクロウを飼っている高木尋士さん、鷹匠のモノマネをされるくじらさん、そして九州からかけつけてくれた鷹匠で「そらたか」代表の真野将孝さんと、異色の顔合わせのライブでした。



上映会が終わり、映画についてのトーク。右から平林プロデューサー、
杉浦監督劇作家の高木さん、パンディット店長の奥野さん。
平林プロデューサー。徳川家と鷹狩を調査中!
映画の上映が102分。ビールやジュース片手に上映会を楽しみました。その後に、映画紹介。平林プロデューサーから、この高円寺は三代将軍徳川家光が鷹狩の途中に「宿鳳山高円寺」へ立ち寄ったという故事があり、その縁での開催であることを説明。杉浦監督からは、鷹の撮影の難しさ、撮影の秘話を披露しました。
続いて、田籠善次郎鷹師、大塚紀子鷹匠が鷹を据えて登場。今回はハリスホーク(モモアカノスリ)という鷹で、人前でも落ち着いていることから今回のイベントに参加してもらいました。高木さんからフクロウと鷹の飼い方の違いなどの話があり、猛禽類仲間の話に花が咲きました。

右から大塚鷹匠、田籠隆師、高木さん、奥野さん


2回目のトークは、鷹匠のモノマネのくじらさん。鷹匠の暮らしや
素朴な質問の後、鷹匠のモノマネをして本物の鷹を放つしぐさをしましたが、足皮を付けたまま飛ばそうとしたので、鷹もあわてた様子。
ちょっとヒヤリとしましたが、楽しい対決?でした。

木彫りの鷹を携えてくじらさん登場。本物の鷹を据える
そして、九州熊本からかけつけてくれた「そらたか」代表で鷹匠の真野将孝さん。外国から輸入している鷹狩グッズの一部を紹介してくれました。
鷹を腕に据えるときに着けるグローブ。日本ではエガケといいます。外国製のグローブは、鷹匠の手を守るために、皮が固く、男性用の手袋のようにステッチが外に出ています。日本では柔らかい鹿皮を使い、肌に近く、鷹の足にも優しいという特徴があります。道具ひとつでも日本と海外では異なることに、来場者も興味しんしんでした。

真野さんが海外の手袋を紹介。厚い皮で重い・・・・。右はくじらさん

川井さんを囲んで感激の4ショット

そして会場にお越しくださいました川井さん。「ごんべが種まきゃカラスがほじくる」という子どもの囃し歌で有名な、川井権兵衛さん。この権兵衛さんの末裔です。権兵衛さんは、綱差(つなさし)という役職で、鷹狩に使う鶴や雉を捕まえる人の事です。昔御鷹場であった目黒の駒場野というところに住んでおられ、今でもカラスを追いかけた棒が、保存されているそうです。現在の鷹匠と綱差が並んで記念撮影です。

お客さまのよねっちさん。じゃんけんで見事、鷹を据える権利を獲得。この笑顔。よねっちさんは、ケルティックPOPバンド、“トゥクトゥク・スキップ(TUK TUK SKIP)”バンドマスターでマンドリンなどの弦楽器奏者。



よねっちさんの見事な鷹の据えっぷり! 

諏訪流放鷹術保存会の皆さん、くじらさん、真野さんと


出演者とスタッフの記念撮影