鷹匠の世界を映像で伝えたい

1650年以上の歴史 鷹狩(放鷹術)

ドキュメンタリー映画
「ぬくめどり」~鷹匠の世界~
2014年春公開!
浜離宮恩賜庭園にて


鷹は、「一富士、二鷹、三なすび」といわれるように
縁起が良い鷹は、
美術や和歌や文学にも登場し、日本では放鷹文化として
多くの人に愛されています

天皇や将軍たちの鷹狩ができるよう
鷹を育て、訓練し、狩ができるようにするのが放鷹術
すなわち、鷹匠の仕事です。

歴史の中で幾度となく消滅の危機にあった放鷹術ですが
鷹匠たちによってその技術は受け継がれてきました。
そして、鷹主となっていた将軍がいなくなった今でも
鷹匠たちによって伝承されています。

ハリスホーク(モモアカノスリ)ともいいます。
南米産の群れで狩りをすることが知られている猛禽類


鷹匠の庵で、新しい鷹の爪やくちばしを削る作業です



このドキュメンタリー映画は、伝統の灯を消さぬよう
日々、放鷹術を研鑽し、伝承している鷹匠たちの日常を追いながら
芸術まで昇華した日本の放鷹文化を紹介し、時代とともに失われつつある
日本の伝統文化である放鷹文化を多くの皆さんに知ってもらいたい。
放鷹術の保存、継承していきたいと思っています。

大塚紀子鷹匠


《映画詳細》

題名:ぬくめどり~鷹匠の世界~
時間:90分
公開:2014年4月
プロデューサー、脚本:平林 猛
総監修:蔵原惟二
監督:杉浦弘子
撮影:渡邊 毅・山本和明・大極昇
助監督:川井竜一
題字:川邊りえこ
広報:尾形淑子
WEB制作:細川一樹

製作:「ぬくめどり」製作委員会(株ボス)

特別協力:諏訪流放鷹術保存会
協力:東京都国立近代美術館・一乗谷朝倉氏遺跡資料館・浜離宮恩賜庭園・
公益財団法人ユースリーダー協会・株式会社NOMCOM・CINE AKASAKA


《物語》

福井県福井市一乗谷朝倉氏遺跡。武将の朝倉宗滴は国内で初めてタカの人工飼育に成功したといわれ、鷹狩りが盛んに行われました。鷹の飼育小屋があったとされる唐門前で、鷹匠たちによる放鷹術の実演が行われます。
この放鷹術を披露したのは、諏訪流放鷹術保存会の会長、諏訪流十七代宗家田籠善次郎とその門下生たち。
なかでも大塚紀子鷹匠は、十二年間厳しい訓練や研鑽を重ね鷹匠になり、田籠鷹師とともに放鷹術の継承や門下生たちの指導を行っている。




田籠鷹師の庵は、御岳の自然豊かな小高い山にある。
百年を超える家では鷹小屋、ハト小屋、そして2匹の犬と暮らす。

この庵には、門下生たちが田籠師匠や大塚鷹匠の指導を受けにやってくる。
年代や仕事はさまざま。小さい頃から鷹匠にあこがれ、調理師をしながら通うもの、広島から
来ている19歳の青年、河口湖から女子中学生が、母とともに通う姿も見られる。
鷹が好きで、師匠の一挙手一投足に神経を集中し、放鷹術を学びたいと集まる人々の姿。
門下生たちをサポートする大塚鷹匠の温かい視線。


鷹匠たちが1年でもっとも晴れやかな放鷹術披露は1月2日、3日に浜離宮恩師庭園で行われる実演である。数百人が見守るなか、華麗な放鷹術が次々と披露される。

浜離宮は二つの鴨場をもつ江戸時代の代表的な大名庭園。寛永年間(1624~1644年)までは、将軍家の鷹狩場で、一面の芦原だった。屋敷を建てたのは、四代将軍家綱の弟で甲府宰相 の松平綱重。その後、歴代将軍によって幾度かの造園、改修工事が行なわれ、明治維新の後は皇室の離宮となり、昭和20年に東京都に下賜され、昭和21年に有料公園として公開された。

この浜離宮で鷹匠として修業したのが、最後の天皇の鷹匠であった諏訪流十六代の花見薫鷹師である。夜の銀座を鷹を据えて歩く訓練をし、警官に注意されるなど、生前の花見鷹師の放鷹術を学んでいたころの話を聞く。

 
田籠鷹師は、この花見鷹師から諏訪流十七代を拝命。
20代の頃、九州大分から上京した田籠鷹師は、デパートの屋上で偶然みかけた鷹を買い、育てていたものの、死なせてしまう。このときの思い、なぜ、死なせていまったのかの疑問が突き動かし、花見鷹師と出会うこととなる。
そして、花見鷹師から放鷹術の技と心を受け継ぎ、次の世代へ技術を渡したいと、寝食を忘れて指導にあたっている。




美術を学んだ田籠鷹師は、美術、工芸にまで広まった鷹の文化を広めたいと様ざまな人々を交流を行っている。ひとりは、金沢の加賀象嵌作家の中川衛氏だ。鷹がかぶる頭巾を日本の伝統技術で作りたいという思い、工房を訪ねる。
また、東京国立近代美術館工芸館所蔵の鈴木長吉の銅製彫刻「12の鷹」など、日本における放鷹文化の奥深さを紹介。

「十二の鷹」鈴木長吉 東京国立近代美術館所蔵


そして1月下旬、門下生たちが鷹匠に挑戦する日がやってくる。3年以上鷹を飼い、訓練した人のみが挑戦できるもの。女性二人が挑戦する姿を追う。
先輩たちの姿を見ながら、鷹匠を夢見る若き門下生たち。

「人鷹一体」とは
鷹狩は鷹と人の気持ちが合ったときに
うまく狩ができる。
この境地に立ったものだけが体験できること。

先人たちの放鷹術を継承し、「人鷹一体」という、この一瞬を体得するために、門下生たちは今も、訓練に励んでいる。




《映画についてのお問い合わせ》

「ぬくめどり」製作委員会
TEL:03-6754-2551(㈱ボス内)
FAX:03-6753-8696
事務局直通:090-5790-0853
E-mail:nukumedori@bosch-inc.co.jo














   
   

















 



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