映画「ぬくめどり」の概要


毎年5月に開催される川崎市国際交流センターでの放鷹術披露で
◆作品概要

中央アジアで4000年以上前に発祥したと言われる鷹狩は、人と鷹が協力し合う最も古い伝統猟法の一つです。

起源については諸説ありますが、日本書紀によれば日本でも4世紀に仁徳天皇によって公的な鷹狩専門の部署が設けられて以降、高貴な人々や織田家信長公、江戸時代には徳川将軍家に伝わり、徳川幕府の下、各大名が庇護し、切磋琢磨を重ね、粋を究めました。

江戸幕府や明治政府は多くの鷹匠を抱えていましたが、明治維新により、多くの流派が消滅する中で、宮内庁鷹師が中心となり、放鷹術をに伝える唯一の流派が、諏訪流です。

諏訪流放鷹術は、長野県諏訪大社で鷹により鴨を捕獲し、供物として捧げたことから始まります。 (「鷹匠の庵」より抜粋、転載)

左諏訪流16代花見薫、17代田籠善次郎(写真(c)福田周平)
戦後は諸般の事情により政府による放鷹術は行われなくなり、放鷹術は民間の有志に受け継がれることになります。

昭和から平成まで、50年間昭和天皇に仕えた諏訪流鷹匠、花見薫氏(19102002)から田籠善次郎17代鷹師に放鷹術の「技と心」が受け継がれ、田籠鷹師は鷹匠育成に尽力しています。

この映画は、諏訪流の流れをくむ諏訪流放鷹術保存会の田籠善次郎17代鷹師を中心に、鷹匠や門下生たちが、明日の鷹匠を目指し、日々研鑽を重ねてている姿を中心に、「鷹(動物)と人間」という古来からの深い結びつきを描くとともに美術工芸品にまで昇華した日本の放鷹文化を描くドキュメンタリー作品です。


◆作品概要

語り:宇崎竜童

完成年:2014年
作品分数:102分
仕様:デジタルハイビジョン
製作国:日本
製作:株式会社ボス

ハリスホーク


◆映画制作者

監督:杉浦弘子
プロデューサー・脚本:平林 猛

総監修:蔵原惟二



撮影:渡辺 毅・山本和明・大極昇

助監督:川井竜一

音楽:武藤智史
題字:川邊りえこ

特別協力:諏訪流放鷹術保存会

協力:東京都国立近代美術館/一乗谷朝倉氏遺跡資料館(福井県)/東京都浜離宮恩賜庭園

   公益財団法人日本ユースリーダー協会/株式会社NOMCOM/㈱日中商会ほか

助成:文化芸術振興費補助金

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